佐藤 敏久

「科学的に説明する技術」  福澤一吉(著)ソフトバンククリエイティブ

建設的な議論をするためには何をどうしたらいいでしょうか.相手に自分の考えていることを説明するのに必要なこととは何でしょうか。
 レポートや卒業論文を書かなくてはならない大学生にとって,この本はちょっと難しいのですが,リサーチリテラシーを高めるためにも読んでおいてほしい1冊です。

「なぜ3人いると噂が広まるのか」  増田直紀(著)日本経済新聞社(日経プレミア)

ネットワーク概念の重要性や新鮮さではなく,ネットワークについて理解が深まるとどのように世の中のことを読み取ることができるのか,ということについて書かれています.
 色々な考えを受容すると,世の中や社会の構造や疑問について,すっと見えてくることがあります.その爽快感やすっきりとする感覚を伝えてくれる本です.

「問い続ける力」  石川善樹(著)筑摩書房(ちくま新書)

「よく考えろ」とはよく言われることですが,何をどう考えたらいいのでしょうか.「自分なりに考える」とは言いますが,どうやって問いを立て,どのような方法で,解答を導き出しているのでしょうか.
 この本はさまざまな分野で活躍する9名の「問いの立て方」,「考えの巡らせ方」が実体験をもとに書いてあります.