高橋美佐

 「数学の言葉で世界を見たら」 大栗博司(著)幻冬舎
 著者は、著名な理論物理学者です。本書では、数学の使い手としての立場から、数学は物事を表現するための言語のようなものであるという考えのもと、「3角形の内角の和が180度にはならない」幾何学で「宇宙のかたちを測る」ことができるなど、数学によってもたらされる世界の広がりがわかりやすく紹介されています。また「(-1)×(-1)はなぜ1になる?」といった素朴な疑問にも、答えてくれます。
「公式を暗記するだけ」ではない数学で見えてくる世界を探求してみませんか?