| 笠見 弥生
「台湾海峡一九四九」 成龍應台(著)、天野健太郎(訳)白水社 | この本の著者、龍應台さんは台湾のベストセラー作家で、彼女の両親は国共内戦の際に中国から台湾に渡った、いわゆる外省人の家系です。彼女たちのように国共内戦で台湾に渡ったたくさんの人々は、故郷に帰ることなく台湾で生活の基盤を獲得し、現在に至ります。 この作品は、そうした人々一人一人の歴史を丁寧に描いたノンフィクション作品です。 |
「イスラム飲酒紀行」 高野秀行(著)講談社 | 飲酒が禁じられているイスラム教を信仰する地域でも、お酒が飲めるのか。早稲田大学探検部出身の筆者は、ものすごい行動力の持ち主で、飲酒が禁じられている場所でも、はたまた銃弾の飛び交う所でも、お酒が飲める場所を求めて動き回ります。筆者のバイタリティにぐいぐい引っ張られながら読み終わると、いつの間にか宗教や文化の奥行きに思いをはせてしまう、とてもエネルギッシュな本です。 |
「中国語のしくみ」 池田巧(著)白水社 | 中国語がどんな言葉かをやさしく教えてくれます。中国語を少し勉強した人が読めば、いろいろな疑問がすっきりするはずです。 |
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