2001年に、『世界がもし100人の村だったら』が出版され、2009年には、池上彰が『日本がもし100人の村だったら』を出した(両書ともマガジンハウス刊)。要は、データにもとづき正しく現状を認識し、誤った思い込みや決めつけから解放されようということである。 本書に書かれていることは至極真っ当で、ビルゲイツのように希望者に配るほどのものではないようにも感じられるが、家族で書いているので、とにかく読みやすい。 世界が直面している諸問題への入口として、普段本を読まない人向けである。