加藤 健太

大量廃棄社会  仲村和代・藤田さつき(著)光文社

21世紀に入っても成長を続け、ぼくたちの生活に欠かせないコンビニとファストファッション。

本書は、タイトルに示されるとおり、まだ食べられる食品や着ることのできる洋服がなぜ「大量廃棄」されているのかという問題に迫ったルポルタージュである。

とくにオモシロい点は、単に問題点を指摘するだけでなく、その解決に向けてさまざまな挑戦をしている人たちの考えや実践を論じているところ。彼・彼女たちの言葉と行動がステキなのである。

自分にも何かできることはないか。ちょっと考えた一冊。ぜひ手にとってほしい
 仕事と家族  筒井淳也(著)中央公論新社

欧米諸国に比べて、女性の社会進出が遅れており、かつ少子化に歯止めのかからない日本。この2つの課題をどのように考えるべきか。

本書は、歴史的経緯と国際比較という視点から、この問いに接近する。とくに興味深いのは、「高福祉・高負担」のスウェーデンと「低福祉・低負担」の米国が、ともに女性が社会で活躍し、かつある時点から出生力を高めた点である。その理由は何か。

著者は、幅広い知識と自分の研究を踏まえながら、読みやすい文章で日本の「仕事と家族」をめぐる問題の考え方を提案している。

是非とも、読んでもらいたい一冊である